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買ったぜ。SYRINX 【HITOE Fold】 金属不使用の短財布 - 2020年2月版

この記事も、発売当初レビューを書く約束でモニター価格購入したので記事を草稿としてまとめていたのですが、

コロナ禍が始まって外出することがなくなり財布を使わない生活が始まりました。

ろくな追加レビューもできないままQRコード決済が隆盛し近所の買い物がほぼスマホ一個で済むように。

レビュー書けねえ! まま一年以上経ちましたのでもう最近の感想を交えて投稿してしまうことにしました。

以下本文プラス2021年9月の追記。

 

今回はSYRINX(シュリンクス)様が提供している新しい形のお財布【HITOE Fold】(ヒトエ・フォールド)をモニター価格にて購入できましたので、

第一印象を解説を交えてレビューしていきます。一ヶ月後、三ヶ月後、六ヶ月後、一年後とレビューを続けられたら良いですね。(無理でした)

 

まず、材質について。公式ページを見れば概要は書いてあるのですが、実際の質感なども含めて改めてお知らせします。

こちら、イタリアンレザーのエルバマットという名前で、植物性タンニン(柿渋とか、お茶が身近ですね)で鞣されたオイルレザーです。

レザーの鞣しには必ずオイルを加えるのですが、わざわざ「オイルレザー」と書くのは、通常より油分が多く柔らかめで、破れ難く、水染みにもなり難い印象を持っていただければ良いかと思います。

ちなみにこのレザーは折り曲げると白っぽくなるので、あまりギュッと力を込めると消えない模様がつきますのでご注意ください。それもまた個性になるのが特徴なのですけれど、一応お知らせしておきます。

私のお財布は、パーツの裏側が芯通し染(革全体が染まる染め方)ではなく、丘染(断面や裏面は染まっておらず肌色な染め方)のような状態ですが、エルバマットは裏にも色が乗っていて魅力的なので、クラウドファンディングや公式通販で買う時には、全て染まった部分が使われていると綺麗で良いですね。しかし、パーツは普通より厚みを薄くする以上、それは難しいのでしょう。あくまで私の理想です。

お札入れ部分の床面(裏面のことです)は、スベスベになるように処理してあります。けれど、Cammello(キャメロ?)を買った方のレビューを見ると、毛羽が写真からも見えて、同じ処理がされているようには見えませんね。モニター製品特有の個体差なのか、カラー別に処理も差があるのか。どうなのでしょう。

 

 

さて、素材のお話はさておきまして、実際手に取った感想は「おー、結構、ザラついて・・あっ柔らかっ」です。

ザラつきというか、デコボコ感。おしゃれに言えばエンボス感でしょうか。中のパーツはスベスベしているのですが、本体は自然を感じるシワシワ感です。これは確実に個体差があると思うのであまり参考になさりませんようお願いします。私のお財布がシワの多い部分だったのであり、スベスベの方も居るはずです。

ただこのシワは、シュリンク加工(とってもシワシワにする加工です)や型押し加工をしないからこそ見える生き物の個性ですので、私は好きです。あー他の生き物に支えられて生きているんだなーという実感を得られるのでレザー製品のシワがとても好きです。

このような特徴がありますから、「お財布は絶対ツルスベピカピカな物が好きなの❤️」と言う方にはオススメできませんね。

 

コバはツヤを出すようキレイに擦ってありますがウレタンなどでガードしているわけではないのですぐにツヤが消えてザラついてきます。

気になってしまったのでここはREGALショップで買った靴のコバに色をつける糊(?)の透明なやつを塗ってスレや水からガードしています。

使い続けて肌色部分が気になるようなら、染料を買って染めるかもしれません。

 

革のホックに引っ掛けて閉じるお財布というのは珍しい構造ですね。

2021年最新版のHITOE Foldではこのあたりの耐久性が改善された作りになっていますが、

2020年版ではここがだんだん伸びてくると言うか、

シワが結構目立つようになってしまいカッコよくないですね。

このホック部分のコバ(?)にカードが引っかかってボロボロになりやすいのが弱点だと思います。

 

また、サイズ部分の余裕なく作られているのでデフォルトでレザーを引き伸ばして折り曲げる形になるんですけど、

これが経年変化で広げた時にシワッシワになるのも個人的にはマイナスです。

折りに余裕を持ったサイズ感であればこれほどのシワにはならないかなと。

広げた状態で軽く加脂しつつガラスか水牛のツノで優しく押し込むように擦ってあげるとシワは目立ちにくくなります。

財布を広げた状態というのは、財布の背が他人に見える形になりますので、

この財布のようなシワを人様に見せつけるのはスマートではないです。

 

結構文句が多く出てしまった形になりますが、最新版では改善されていることを祈ります。

祈ります。なんて言うのは新しいのを買わないからで、

なぜ買わないかというと、今だ使っている初期型HITOE Foldをこれからも使うからです。

 

イデアで特徴的な財布に仕上がっていますが、

作りがシンプルなためメンテナンスがしやすいので、使おうと思えば使い続けられる魅力。

サステナブルですね。持続可能性を感じますね。

壊れたりこの財布を捨てる決断をしたとき、あらためてレビューをしたいと思います。

 

SYRINXさん。これからも、良いレザー製品を作ってください。

何年後になるかわかりませんが、またお世話になると思います。

 

と言った感じで、SYRINX 【HITOE Fold】(2020年初期型)のレビュー記事を終わります。

ありがとうございました。